11/07/2014

有休消化を義務付ける? 厚労省の案

厚生労働省は5日、労働政策審議会の分科会を開き、企業に有給休暇の消化を義務付ける案を提示したと新聞で報じられました。

すこし古いデータですが、オンライン旅行会社Expediaが有給休暇に関する調査を日本と欧米の主要8カ国で実施した結果を公開しています。
http://www.expedia.co.jp/corporate/holiday-deprivation2012.aspx

日本が諸外国に比べて結果が良くないことは想定内ですが、義務付けて取得率が上がるのかというと少し疑問は残ります。

その制度で「同僚から否定的な見方をされる」ことは減るかと思いますが、自分の仕事を誰かにやってもらう「申し訳ない」という気持ちが残るでしょう。

上司や同僚に迷惑をかけないように、休暇は取るが自宅で仕事をするといった、偽装取得が発生するかもしれません。

多くの職場では、自分の担当職務が決まっていてそれが属人化する、つまり自分にしかわからない仕事が多いのが現状だと思います。自分のやっている仕事を、誰が見てもすぐに代わりが務まるようにしておく「段取り」は多くのビジネスマンが苦手とするところです。

メールを多用するワークスタイルを続けていく以上、自分にしか見ることのできないデータは増え続けていきます。それを共有するツールも数々提供されていますが、なかなか上手く運用されていないのが実情ではないでしょうか。

actuariseが販売し、社内でも利活用しているBizTaskleは仕事を見える化するクラウドサービスです。本来の使い方は備忘録として、やることを忘れないようにするとか期限を守る為のものですが、チーム全員が入力した(または誰かに依頼した)仕事を全員が見ることができる仕組みになっています。

非公開設定もできるのですが、基本は全員に共有する設定になっています。これをメールで行うと全員にCCやBCCで送信する必要があり、さほど重要ではないメールが大量に届いてしまいます。

こういったツールを上手く活用することで、仕事を可視化して共有し「休暇が取りやすい」環境を構築することをお勧めします。